詩|
nameless
更新履歴... 2016.02.15 [06~09] 2016.02.15 /09 裂く感触に後悔して 握ったナイフを振り落としても 心に染み付いた嫌悪は 手に絡まり付く不快感として残った どこかで掛け違えた心は苛立ちは 歯止めをかける事ができなくなって 咄嗟の出来事に言葉を選べず私は その身体ごと君を突き刺した 付着した感触に後悔して 飛び散った涙を拭っても 心を蝕んだ憎悪は 顔に纏わり付く不快感として残った けれど苛立ちが払拭されて 心が晴れた気がした いつか訪れる罪悪感に 無関心になる日はそう遠くない 2016.02.15 /08 噛み付いた肌に刺さる犬歯を 拒む弾力の強さが堪らなくて 口内に広がっていく血の味の 舌に滲み込む甘さが堪らなくて 貪りつくしてしまいたい 骨の髄まで堪能したら 満足できると思うから もっと君を下さい 僕の血になって肉になって 君を僕の一部にしてしまいたい ずっと、ずっと一緒に 2016.02.15 /07 無くなりはしない悲しみも 褪せる事のない記憶も 新しい命へ託す希望に 忘れてはいけない無念の声を 歴史に刻み、祈りを捧げ 魂は天へ昇り身体は土に還ろうとも 想いは永遠に私達の心に留まる 絶望に飲み込まれても 逆境に打ちのめされても 希望は生きている限り何度も蘇る 今は亡き思い出の日々が 闇に光を射すように 未来を諦めない私達に強く生きる術を伝え 闇を纏った未来が光明に輝き始める 2016.02.15 /06 愛は繰り返し生まれ変わって 私も繰り返し生まれ変わって 貴方に染まり昨日とは違う私になるの 何の為に私はいるのか 貴方を愛するために私はいるの 何の為に私は変わるのか 貴方に愛されるために私は変わるの 愛は何遍も形態を変えて 私も何遍も仕様を変えて 貴方に染まり昨日とは違う私が生まれる 2016.02.10 /05 沢山の目に好奇は多数 嗅覚敏い獲物を捉え 悪意なき善意を振り回して 抉る傷から垂れる蜜を啜る 2016.02.10 /04 とても窮屈なこの場所は 堅苦しくて息がつまる 僕を変人と呼んだ他人は 白けた目つきで ヒソヒソと耳打ちしてる 同じじゃなきゃ僕は死んじゃうの? 2016.02.10 /03 末期の自覚症状を傷口に擦り込めば 防衛反応は過敏に反応してく わざとらしさがあざとく映えれば これっぽっちも我慢できない 嫌らしい人間だと分かっていても これっぽっちも我慢できない どこかに行くからあっちにいって 2016.02.10 /02 此処は地獄町一丁目 悪夢に詰められて 真夜中に眠りを献上する毎日です 良いことないかな、なんて 地獄仲間と酒を酌み交わし 強制労働と拷問に耐える日々なのです 絶望に塗り上げられた此処は 天国と隣り合わせの地獄町一丁目 2016.02.10 /01 君は裏切るのが上手だ 華麗な手のひら返し 見事なまでに完璧すぎて 感嘆の息しか出ない 可愛い顔してえげつないね まんまと謀られた僕は 飽きて捨てられる玩具みたい |